アルミ材質の特性・用途
純アルミとアルミ合金の特性と用途例を材質記号別にご説明しています。アルミの材質選定にお役立て下さい。
純アルミ系
- 材質記号
- A1050・A1070
- 特性
- 加工性・表面処理性・耐食性・溶接性・電気伝導性・熱伝導性に優れています。耐食性はアルミニウム合金中最良。強度は純アルミニウムのため低く構造材としては適していません。純度が低くなるにつれて強度は多少高くなり、赤外線の反射能が非常に高い。
- 用途例
- A1050:反射板・照明器具・装飾品・溶接棒
A1070:化学工業タンク・電線等の導電材
Al Cu系-1
- 材質記号
- A2011
- 特性
- 少量のPb、Biを添加して切削性を高めた材料で、強度は高く、高速度での切削加工が可能です。切り屑は細かく分断する性質を持っています。ただし、耐食性、アルマイト性には劣ります。
- 用途例
- シャフト・光学部品・ネジ類
Al Cu系-2
- 材質記号
- A2017
- 特性
- ジュラルミンと呼ばれている材料です。 鋼材に匹敵する強度を持ち鍛造することも可能。耐食性に劣るので防食処理が必要です。また切削性が良好ですが、溶接性は劣ります。
- 用途例
- 航空機部品・油圧部品
Al Mg系-1
- 材質記号
- A5052
- 特性
- 中程度の強度がある非熱処理合金です。耐食性・溶接性が良く、強度の割に疲労度が高い。 一般的な工作に一番向いている材料。冷間加工のままでは強さがやや低下し、伸びが増加するという経年変化を示すので安定化処理が行われます。
- 用途例
- 一般工作材料・一般機械材料・一般板金・アルミ船舶・車両・建築材
Al Mg系-2
- 材質記号
- A5056
- 特性
-
- A5052よりも多少Mgの量を多くし強度を高めている。耐食性に優れ、切削加工による表面仕上がり、アルマイト処理性(染色性)が良い。
- 用途例
- 光学機器・通信機器部品・ファスナー
Al Mg S系-1
- 材質記号
- A6061
- 特性
- 熱処理合金のうち冷間加工性、耐食性は良好の部類に属し、焼きいれ、焼き戻し処理により、かなり高い強度を得ることができる。
- 用途例
- 船舶・車両・陸上構造物・機械材料
Al Mg S系-2
- 材質記号
- A6063
- 特性
- 通常のアルミにMg、Siを少量添加したもので、特に押出加工性に優れた材料です。押出加工後、焼き戻しだけでかなりの高い強度が得られる耐食性、アルマイト性の良い構造用材料です。高温加工(押出)後の冷却で焼き入れ効果が得やすく、一般にT5処理をして使用します。
- 用途例
- サッシ・建築材・ガードレール・車両・家具・電化製品・装飾品
Al Zn Mg CU系
- 材質記号
- A7075
- 特性
- 超超ジュラともいわれ航空機材、機械、スポーツ用品等に幅広く使用されています。ただし、応用腐食割れ性、耐久性には注意が必要です。
- 用途例
- 航空機・スキーストック